牛の殺処分に火山の噴火、おまけに鶏インフルエンザと次々自然のいたずらに悩まされている宮崎県ですが、鶏インフルエンザがとうとう豊橋にまで拡大してきました。
今日の朝刊に、殺処分をしている県の職員が、長い時間携わっていると気分が滅入ってたまらないという記事が載っていました。鶏といえども「いのち」あるもの。処分をする人の気持ちになってみると本当に大変だなぁと思っていました。
ところが、土曜日の数時間後、保健所に勤務している主人に呼び出しが掛かり、豊橋に手伝いに行くことになったのです。もう他人事ではなくなりました。私としては、ただただ鶏たちの冥福を祈るしかありません。
元はと言えば、こんなおかしな病気は人間の身勝手から起こったことなのです。
効率よく鶏を量産したいがために 、必要以上の抗生物質を投与し、それが何代にもわたってきたため徐々に抵抗力の弱い鶏にしてしまったのです。また、バイ菌やウィルスの側もお利口なので、次々薬に抵抗する、より強い耐性菌に変異します。狂牛病だって理屈は同じです。いつも言っているように、対処療法に頼る医療はいつかつけが回ってくるんです。人間だって動物だって同じです。バイ菌を殺す抗生物質をガンガン投与することよりも、自然にあらがわないやり方で、体力・免疫力を上げる方法を選択することの方が大切だと思います。化学薬品は必要最低限にとどめておくべきです。私たちは彼ら動物や植物の命を頂いて、自分の身を養っているのです。こんな形で命を落としていかざるを得ない鶏たちは、本当にかわいそうです。
彼らの命を無駄にしないよう、今回のことを教訓にしてこれからの農業に活かしていっていただきたいと念じます。
(結局、主人は現場に行かずに終わりました。。。)