どうんたいか と読みます。
今月はちょっと専門的な話です。
およそ2000年前の中国で表された医学書「黄帝内経素問」の内容から派生した「運気論」という学問があります。それは、人体は「木火土金水」の五行の運行と「風」「熱」「湿」「火」「燥」「寒」の六気の影響を受け、その過不足によってそれぞれ対応する臓腑、経絡に変調が起こるという考え方の理論です。漢方家たちはその時々の運気を参考にして漢方薬を選ぶこともよくあります。
その「運気論」によると来年は「土運太過」の年で、「土」の力が増すそうです。すると大気は湿気をためやすくなります。また、ちょっと難しいですが「土」が力を持つと「水」に悪い影響を与え、「水」は「腎」のことなので来年は「腎」の力が衰えます。「腎」は自律神経や免疫力に関係するので、自律神経のバランスが乱れやすくなり、先行き不透明の情勢も手伝って明るい話題がないと免疫力も落ちます。
また、夏場に湿気が多いと大雨、洪水が起きやすく、「土」の力が強いので地震、火山の噴火も起こりやすくなります。
「腎」の力が衰える時は「補腎」(=腎の力を補う)をしましょう。
私はもともと脾虚腎虚(脾(胃腸)と腎臓の力が弱い)ので、普段からガロールや時に応じて脾を補う漢方薬、それと補腎剤は欠かさず飲んでいます。
みなさまも年が明けて体調が悪くなったときにこの話を思い出したら、是非、門前薬局にご相談下さいね!!