毎年、健保から健診の案内が来るのですが、今まではズーッと無視していました。 ところが、今年は強制力が強まったようで、観念して生活習慣病検診を受けることにしました。血圧、視力、聴力に始まり身長、体重・・・と順調に案内されるブースに行って測定し、最後に胃透視です。部屋にはいると、担当のお姉さんが 「バリウムを飲むのは初めてですか?」と聞かれたので、
「35年ほど前に1度検査をしたっきりで2回目です。」と答えると、
「あ~ その頃よりはバリウムの量も減って随分楽ですよ~」とのこと。
そして、手渡された粉をカップに入った液体で飲み干すよう指示され、飲んだ途端、胃がプーーッと膨れてゲップが出そうです。
「ゲップしないよう我慢してくださいね~」と言いながらお姉さんは200cc程のバリウムを渡し、直立している台に背を向けて立つよう指示しました。
「はい、バリウム飲んでくださーい!」とガラスの向こうから聞こえます。 ところが、胃がパンパンになっていて気分が悪く、そこへまたドロドロの液体を流し込むのが苦痛で苦痛で、チョビッチョビッとしか飲み込むことができません。 何とか時間を掛けて半分くらい流し込み、
「まだ、ダメですか~?」と、ガラスの向こうに尋ねると、
「まだ足りませんね~」 と非情な答えが返ってきました。 やっとの思いで2/3位を飲んだところで、
「はい、いいことにしましょうかー」と言われ、口からこみ上げてきそうなのを必死にこらえていると、その台が倒れていき、あっち向けこっち向けと次々指示が飛びます。しまいには腹ばいになった状態で台が逆さまになり、口から出ないように我慢するのがめっちゃ大変。それでも何とか済み、
私が「ウ~ッ」と苦しそうに吐き気を我慢していると、 「大丈夫ですか~」と心配してくださいます。 洗面台に案内され、白い唇と口の中をすすぎ、渡された下剤を飲み、やっと一息つきました。
でも、これだけでは済まされませんでした。帰ってきて仕事をしていると、そのうちおなかがキューーッと痛み出し、トイレに飛び込んだのですが、その後これが何回も襲ってくるのです。もう、トイレの周辺から離れられず、仕事になりません。形のない白い水が出ます。 閉店後出かける予定があったのですが、とうとう行けずじまい。 もう、2度とバリウムはこりごりです。
でも、ご安心ください。誰に聞いても私のような劇的な体験をする人はなくて、私は特別なようです。。。