一人暮らしをしていた母がとうとう老人ホームに入所し、実家が空き家になりました。そこで、妹と私は休日を利用し、少しずつ片付けることに。 ところが、50年の歳月を経ると、積み重なった荷物は相当なものになっています。母は戦前生まれの物がない時代に育っているし、もともと実家の家風が「もったいない」が合い言葉のようなウチなので、捨てることが得意ではありません。「断捨離」などという単語は、母の頭には存在しないでしょう! デイサービスで作成してきた折り紙やフエルトの作品も、ところ狭しと飾られています。
そんな実家に先日の日曜、いざ出陣 手始めに奥の部屋の押し入れを片付けることに。 上から順番に積み上げられたふとんや毛布を降ろしていくと、底の方に忘れ去られたムートンのようなものが・・・ しかもくり抜いた穴が??
その奥には、無造作にカシミヤのマフラーが!! しかし虫に食われて穴だらけに・・・ その下にはくり抜かれたムートンの切れ端が・・・
ギョエーーーっ 虫の卵? 抜け殻? がたくさん出てきました。
妹とキャーキャー言いながら、ゴミ袋に捨てるもの、外に干すもの、状態の良いものは一人暮らしを始める息子に持たせて・・・と仕分けをしながらなので全然はかどりません。次はキッチンの床下の収納スペース。長年開けていないらしく、取っ手も固まってしまい容易に開きません。錆びやこびりついた汚れを取り払いやっとの事でフタを開けると、底の方に納めてあった食器の箱が鮮やかな紫や黄色、黒のカビだらけに・・・ これまた、背中にゾゾケが走りながら軍手で箱を取り出し、キャーキャー言いながらゴミ袋に捨てました。 でも、中には昔、見覚えのある古い食器や、小さいときに使っていた寝具も出てきたりしました。すると、その頃の記憶が蘇ってきて、思い出を語ったりでやはりはかどりません。
結論! 身内が整理をすると、途方もない時間が掛かることを実感。業者がビジネスとして一気に片付けるならば、みなゴミになるのですが、私達がやると、そこに長年の歴史や思い出が加わり、ものが単なる物質ではなくなるのです。
まあ、時間を掛けてボチボチやっていくしかありませんね!!