これから熱中症が増えてきます。
熱中症はカラダの中に熱がこもって起こる症状です。汗を出すことで体温を調節し、こもった熱を汗と共に出すことが大切です。しかし、高齢者では汗が出にくくなります。また、汗をかくと「元気の元」である「気」も一緒に失われてしまいます。夏には熱を冷ます「清熱」作用のある「牛黄」を良く使用します。発汗によって水分やビタミン、ミネラルの消費も増えますので、栄養ドリンクと一緒に「ゴオウ」を補うことも良いでしょう。
「ゴオウ」は症状に合わせて服用しますが、その量は2mgから2000mgと広く使用されています。とても有効ですが、残念ながら医療用の漢方製剤には使用されていません。「牛黄」は漢方薬の中でも数少ない「気」を高め「悪い気(邪気)」をカラダの外に出すことのできる生薬とされています。
徳川家康も愛用していたとされている「牛黄」
当時はとても貴重で天下人や貴族のみが使用していたと考えられます。