私が嫁入り道具で持ってきた冷蔵庫と洗濯機は、まだまだ現役で働いています。洗濯機は時々回転するときにイヤな音を出したり、冷蔵庫も冷却中のモーター音が以前より大きくなったかなと思う程度で止まったりすることはなかったので、今までずるずると使っていましたが、さすがに２３年も経ち、電気代も掛かるだろうし、いい加減お役ご免にしてもバチは当たらないだろうと、買い換えることにしました。しかし問題は３階から大きな冷蔵庫を運び出さなければいけないことでした。ウチは階段も狭いし、窓からつり下げなければいけないかと思い、下見に来てもらいましたが、何とか階段を使って降ろせることになりました。
さて、明日は新しい冷蔵庫と洗濯機が来るという前夜、２３年間、一度も手入れをしたことがなかった裏側まできれいにほこりをぬぐい、まるで我が子を嫁に出す心境です。特に冷蔵庫は購入以来、引っ越しの時を除いてひとときも休むことなく働き続け、私たち夫婦の、家族の歩みを見続けてくれていたので、とても愛着が湧いてきます。ここまでいろいろ山あり谷ありの人生だった
（大げさだけど・・・）ことを思って、よくぞ一緒に付いてきてくれてありがとうと、拭きながらなでなでしました（さらに大げさ！！）。
こんな感傷に浸りながら迎えた翌日。朝もはよから胸板の厚いお兄ちゃんが２人やってきて、ものの見事に狭い通路をサッサと今までの冷蔵庫と洗濯機を運び出していきました。私は運び出した後のスペースの掃除に追われていたのですが、ふと３階の窓から外を覗くと、道路工事のせいでトラックがウチの前に置けず、角を曲がったところに置いてあったので、ちょうど荷台に載っけた冷蔵庫と洗濯機が見えました。
１００年いつも動いていた、なーんーでも知ってる古時計、おじいさんのとけいー
とまではいきませんが、苦楽を共にした道具と分かれるのはつらいものです。（どこまで大げさなんだか・・・
）さよならーと荷台をみつめながら涙ぐんでいるわたしでした！！
その後３日経ちますが、今は毎朝、新しい洗濯機を相手に、手名付けられず苦戦している私です。。。
