門前薬局の正面、道路を挟んだ北側には旧、図書館の建物がありましたが、この度の都市計画で「門前まち」として商店街を造ることになり、隣の観光センターと共に解体することになりました。まず先に人の手で中の構造物を壊し、6月中旬から重機が入り、建物の解体が始まりました。その重機が、いや、それを操る人の技術がすごいんです。アームの先にはショベル状のものだったり、大きなハサミのようなものだったり、用途によっていろいろ付け替えているのですが、いずれにしてもその操作がすごい。まず、キャタピラーで自由自在に移動します。さらに上に乗っかっている操縦室は360度回転します。運転手さんは壊したい壁に寄っていってアームを伸ばし、ハサミやショベルの向きをちょうどよい角度にして、器用に頑丈そうなコンクリートの塊をいとも簡単に壊して、掴んで目的のボックスまで運びます。まるで巨大な自分の手のように自由自在に操っています。何十年も使っていた堅固な建物を簡単に壊していく様子は爽快です。
私は向かえにいて一日中仕事をしているので、思わず見入ってしまって、そのプロの職人技に惚れ惚れしていました。また、あれだけ頑丈な固まりをバリバリ壊すとスッキリストレス解消になるだろうなーとうらやましく思い、
私がワクワクしてお客様にその様子を話すと、
「NHKで解体キングダムという番組があるから見るといいよ」
とアドバイスももらいました。
「私もあれを運転してみたーい」と周りに言うと、
「簡単そうに見えて、あれは両手両足を使って難しいんだよ-」とスタッフ。
「大丈夫、私、エレクトーンとかもやっててそこら辺は自信ある。今度生まれ変わったら、あの仕事がしたーい」ととりとめもない来世の計画を立てているのでした。