渋温泉 金具屋

めぐみの言いたい放題・・・

ご存じでしょうか? 長野県 渋温泉にある老舗旅館、「金具屋」

ジブリ映画「千と千尋の神隠し」のモデルとなった旅館と言えば解りやすいかもしれません。

この夏はそこに行ってきました。

もともと江戸時代に金具屋を営んでいたのが出発だそうで、その後、湯治客用の旅館に移行。昭和初期に観光旅行に対応するため、六代目当主が宮大工と共に全国観光地を行脚し、名建築を参考に昭和11年、木造4階建ての「斉月楼」を完成させたそうです。六代目が気に入った日本各地の建築様式や材料を取り入れ、他では類を見ない特殊な細工の建造物になっています。しかも現在でもほとんど姿を変えておらず、各階ごとに異なる作り、客室を家に見立て、廊下を外に見立てた細工など、80年前の宮大工の技術の粋が当時の姿のまま残っていました。毎日の手入れも相当大変だろうと思われます。また、温泉は4つの自家源泉を持ち、すべて源泉掛け流し。金具屋の中だけでも趣向を凝らした8つのお湯を堪能できます。各部屋の蛇口から出るお湯もすべて温泉で、それを知らずにお湯で口をゆすいだ私は硫黄臭にビックリしました!! 歴史の重みと風情を感じるお宿は一度は行ってみる価値はあると思います。ただし、便利さを求めてはいけません。お風呂にシャワーはないし、部屋のトイレも後付けのようで不便な作りです。そういうところは目をつぶりましょう!!