映画「万引き家族」

めぐみの言いたい放題・・・

 今日は小学校の入学式でした。黄色い帽子をかぶった小さな子たちがお母さんやお父さんと手をつないで、正装して歩いていく姿を何組も見ました。私もこんな時ぐらいはと着物を着せてもらい子供の入学式に参加したのは、早20年前のことになるんだあ、と懐かしく思い出しました。

  映画、「万引き家族」を見ました。万引き常習犯のお父さん役(リリーフランキー)、パート従業員だったが途中でやめさせられたお母さん役(安藤サクラ)、拾われてきた小学生であろう男の子、風俗店でバイトをする娘、そのおばあさん(樹木希林)、いずれも複雑な過去を持ち心に隙間のある人たちが集まって暮らしているところへ、幼稚園くらいの小さな女の子を連れてきて仲間に入れるところから映画が展開していきます。一つ屋根の下で共同生活をしていることで、本当の家族以上の「絆」が生まれます。唯一みんなで遊びに行った海辺で、5人が手をつなぎ波打ち際で遊ぶシーンを背後から写した場面はその「絆」の象徴のようでした。 しかし、社会は法律を犯している彼らを放ってはおかず、男の子の万引きが見つかったことをきっかけに、お母さんは刑務所に、男の子は施設に、女の子は虐待する実の親元へと戻され同居の幸せは崩壊してしまいます。つかの間の幸せから厳しい現実へ家族一人一人が引き戻されるそれぞれのラストの映像が印象的でした。狭いアパートで1枚の布団にくるまって一夜を過ごし、施設に帰っていく男の子をいとおしげに見送るお父さん、以前一緒に住んでいた家に行きガラス戸を開け空っぽの室内を見回すお姉ちゃん、玄関の外で一人遊びをし、柵に登って遠くを眺める女の子、特に拘留されているおかあさん安藤サクラの演技が光っていたと思います。とても重い映画でした。

振り返って、冒頭の私を含め親子仲良く入学式に参加できる幸せをしみじみ感じるのでした。

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