先日たまたまテレビで放送していたのを見たのですが、「浮き指」ってご存じですか?
カラダの重心がかかとに寄っていて、機械で測定すると指が浮いたようになって跡が全然つかない状態を言うんだそうです。
最近の子供に多いんですって!!
ニュースはそこまでだったのですが、私は”なるほど!!”と思いました。
ちょっと専門的になりますが、これって最近の子供に「肝熱」の高い子が多いことと一致しているんです。
肝熱を説明すると長くなりますが、簡単に言うと東洋医学の五臓の中の「肝」(肝臓と思ってもよい)に熱を持っている状態です。
「肝熱」が高いと姿勢は胸を張ってそりくりかえった格好になるので、重心が後ろよりになります。
逆に「腎虚」が強くなってくると腰が曲がり前傾姿勢になってきて重心が前よりになります。
老人を思い浮かべると分かりやすいと思います。
肝熱が高いと、イライラする、もんもんとする、反発したくなる、じっとしていられない、目が赤い、突然の耳鳴り・難聴、暴発的な怒りなどの症状が現れます。
最近よく耳にする「切れる」というのも、まさに肝熱が高い状態なのです。
では、なぜ最近、肝熱が高い子供が多いのか・・・!?
これはやはり食事や生活スタイルにあると思います。
まず、出産時お母さんは東洋医学では「陽」の固まりなっています。その状態から3週間ほど掛けてだんだん「陰」を養っていくのですが、最近の産婦人科では、すぐシャワーを浴びたり洗髪もOKだったり、おっぱいをあげる以外はじっと寝ていなさいとは言いません。
これでは「陰」が戻ってこないのでお母さん自体が肝熱が高い状態で子育てをしてしまいます。イライラ、ガミガミ育てられた子は自然と同じようなこころの状態になってしまうでしょう。「陰陽」のバランスはとても大事です。
また、夜遅くまで起きていることも肝熱を高めることになるし、夕食が遅かったり、食事も添加物がいっぱいの即席のものを多く摂っていると、消化した栄養を処理する肝臓も一生懸命解毒をして熱を持ってしまいます。
食品の1つ1つにも陰性の高い物、陽性の高い物があるのですが、洋食に偏りがちな現代の食事は陽性の高い物が多いのです。
アトピー、てんかんなどは肝熱の高い状態です。
未来を担う子供達のために「陰」を養いましょう。漢方相談やってます!!