見捨てられたヒナ!

めぐみの言いたい放題・・・

毎日、毎日お暑うございます   hare02.gif
外に立っているだけでも汗が噴き出るこの季節に、軒のツバメは休むことなくセッセとヒナにエサを運んでいます。その一心不乱の子育てには本当に感心させられます。
ところが、今年のツバメは状況が違いました。春先から巣作りに来ていたのですが、2度もカラスにやられ今年は諦めたのかと思ったら、ほツバメの親子とぼりが冷めた頃、先月の話ではないですが、3度目の巣作りでようやくカラスの攻撃も収まり、3羽のヒナがかえりました。そのうちの1羽は毛が生えそろう前に死んでしまいましたが、2羽は親が運んでくるエサのおかげでだんだん大きくなってきました。ですが、今までのヒナに比べ鳴き声にあまり元気がなく、何となく育ちが悪く毛並みも悪く、心配していました。すると案の定、途中から親はエサを与えなくなりました。想像するに、この子たちは巣立っても秋に大海原を渡ることには耐えられないと親に判断され、見捨てられたのではないでしょうか? そして当然ですが、とうとう2羽とも死んでしまいました。1羽は落ちていたので私が埋めましたが、もう1羽はまだ巣の中に残ったままです。親はヒナの死を確かめに来たのか、それとも私に挨拶しに来たのか、見上げている私と巣の周りをぐるぐる長い間飛んでいました。
自然界の動植物は弱肉強食の世界。弱い物は容赦なく見捨てられます。
しかし人間は違います。一人では生きていけない弱い者でも、「生」を受けたことに意味があり、周りの助けを借りて生きていくことができます。
それを今回の事件のような残酷な形で、その意味ある「生」を絶たれた方たちにはなぐさめの言葉もみつかりません。このコーナーにしては今回は重い話にお付き合いいただきありがとうございます。

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