4月5日放送の「NHKスペシャル」でオキシトシンというホルモンの作用を紹介していました。
恥ずかしながら、不勉強な私は「オキシトシン」というと、学生時代に習った子宮を収縮させるホルモンと言うことしか知らなかったのですが、ここ数年で、ほかにも大事な機能があることが解ってきたそうです。
オキシトシンはたった9個のアミノ酸からできている小さな物質ですが、
☆「母子の絆」を強くする
生まれたばかりの赤ちゃんがお母さんのおっぱいを触って捜し当て、乳首を吸う、と言う行為が刺激となってお母さんの体内からオキシトシンが放出され、赤ちゃんをいとおしいという気持ちが生まれるそうです。また、それは母乳を介して赤ちゃんにも伝わり、母子の強い結びつきを生み出しているそうで、このことからもいかに母乳が大事か解ります。
☆「信頼関係、社交性」を強くする
オキシトシンは母子の関係だけではなく、一般の仲間同士、人と人の結びつきにも強く影響しているそうです。お互いのコミュニケーションを円滑にし、他人への信頼を高める能力があるとのこと。
☆「抗ストレス作用」
最近の研究でオキシトシンがストレス反応を軽減させる可能性があることが解ってきました。
この番組を見ていて、私は最近の特に若者の風潮である、人と交わることが下手だったり、強いては「うつ状態」や「自閉症」などの病気にもオキシトシンが関わっているのではないかと思いました。
実際、医療の現場でも既に、オキシトシンを自閉症の患者さんに臨床で使ってみる段階に来ているそうです。
早く研究が進んで、多くの困っていらっしゃる方々が笑顔で会話ができるようになるといいですね。