調剤業務30年経って思うこと!!

めぐみの言いたい放題・・・

 500床ほどもある病院の薬剤科に就職し、調剤業務を始めた若かりし頃、扱う薬品のメーカーはほとんどが名高い一流企業で、まだジェネリックという言葉もなかった頃でした。研究開発して最初に世に出る医療用医薬品を「先発品」と呼び、規制が外れて先発品と同じ成分で後から製造する医薬品を、外れた途端に各社からゾロゾロ登場するので「ゾロ」と業界では呼んでいました。

それが昨今の医療保険事情で医療費の軽減が叫ばれ、ゾロはジェネリックと呼ばれ始め、官民挙げて使用促進に力を入れるようになりました。ここ数年で当店の調剤でもほとんどジェネリックを使用するようになり、世に台頭する時代になりました。この画像には alt 属性が指定されておらず、ファイル名は 0ec5c0fdbbe9820a3440631957edf9b3-300x300.png です

 先日、9歳の娘さんのじんま疹の相談でお母さんと一緒に来店されました。皮膚科で薬をもらって飲んだり塗ったりしているけどよくならないとのこと。そこで私が

「どんな薬を飲んでいるの?」と聞いたところ、お母さんは

「えーーっとーー、なんて言ったっけ?」と首をかしげましたがその横でお嬢さんがすかさず「オロパタジン!」と答えてくれたのです。

「わーーっ、すごいね~。よくそんな難しい薬の名前覚えてるね~」と私は感心すると同時に、私たちでさえ舌をかみそうなジェネリック医薬品の名前を覚えるのに必死なのに、9歳のお子さんからスラスラとジェネリックの名前が出てきたことに隔世の感を覚えずにはいられませんでした。